2013年3月5日火曜日

インターネットでの検索ボリュームから振り返る2012年の婚活トレンド



キーワードの検索ボリュームを調べるとそれぞれのサービスのニーズや流行り廃れが分かるものだ。
2012年に「結婚相談所」「婚活パーティー」など婚活系キーワードがインターネットでどれくらい検索されたかキーワードの検索ボリューム(検索数)をGoogleTrendを使って振り返って調べた。

婚活パーティー事業者にとっては、自社サイトへのアクセスや自社サービスの集客と照らし合わせることで業界全体における自社サイトや自社サービスの優位・劣位に関する情報が得られるだろう。
婚活中の男女にとっては、自分以外の婚活中男女が1年を通じて、いつ頃活発に動いているかを知ることで婚活の効率・費用対効果を高められるかもしれない。多くの婚活中男女が活動する時期は出会える可能性は高まるし、それを見越した事業者が入会促進キャンペーンなどを実施する場合も多いからだ。


 「結婚相談所」は、例年どおり1月、4月の検索ボリュームがピーク

キーワード「結婚相談所」は、1月、4月の検索ボリュームがピーク。
1月と4月、インターネット検索で「結婚相談所」などのキーワードを入力して調べた人が多かった。例年どおりの傾向だ。おそらく1月、4月は、結婚相談所への入会者数も多かっただろう。
ちなみに、5月から年末にかけては、あまり検索されていない。


 「婚活パーティー」は、例年に見られない傾向

「婚活パーティー」は、例年どおりであれば5月と年末にピークを迎える。しかし、2012年は、例年ではみられない数字の傾向が出た。
2012年のピークは10月。1月と7月もまずまずの検索数だ。逆に、例年検索数の多い5月や年末はそれほど検索されていない。原因は不明だ。

婚活パーティー事業者においては、もしも、自社の婚活パーティーサイトのアクセス数が、昨年末は、例年ほどではなかったとしても、自社だけの傾向ではないのでそれほど心配しなくていい。


 2013年1月、「結婚相談所」はサゲサゲ・「婚活パーティー」はアゲアゲ

直近、2013年1月の数字を見てみた。
「結婚相談所」をはじめ結婚情報サービス関連のキーワードの検索ボリュームが例年ほどない。結婚情報サービス各社は、どこも、かき入れ時の1月に広告を増やして会員増を狙っているだろうが、今年は例年以上に厳しい状況ではないだろうか。

「婚活パーティー」をはじめ出会いパーティー関連のキーワードの検索ボリュームは例年と同程度だ。多くもなく少なくもない。しかし、2月は1月よりもいい数字だ。


ホワイトデーに向けて、今年のバレンタインを振り返る

ホワイトデーまで1週間あまり。今年の3月14日は木曜日だ。
婚活パーティー事業者におかれては、ホワイトデー企画の仕込みは終わり集客に向けて会員向けメルマガの配信をしようかというところだろう。
独身男女におかれては、ワクワクドキドキ。バレインタイデーであまりいい思いをできなかった人は、一部、イライラw。人により思いは違えど、イベントとして気になっている時期だろう。

この記事では、婚活パーティー事業者と婚活中男女への、ホワイトデー対策の予備情報として、今年のバレンタインデーはどうだったのか振り返る。世の中は、盛り上がっていたのか/いないのか…などを知ることで、来るべきホワイトデーの対策となるはずだ。


 プレゼントは、低予算で広く浅く配られた

2月14日のバンタインデーを前に、チョコメーカーや婚活系事業者、マスコミなどにより、今年のバレンタインデーに関するアンケート調査が実施された。調査主体や調査内容により、調査結果に細かな点ではばらつきがあるものの、総じて以下のような傾向が見られた。

 バレンタインデーにかける予算総額は増加傾向
 1つ1つのプレゼントにかける予算は減少傾向
 プレゼントする相手およびプレゼントの購入点数は増加傾向
 プレゼントを贈る相手は、本命だけでなく自分や同性友達も

つまり、予算総額とプレゼントを贈る相手は例年よりも増える傾向にあるが、1つ1つのプレゼントの予算は逆に減少する傾向に。
自分あてに贈る「ご褒美チョコ」や同性友達に贈る「友チョコ」も依然として流行っている。


 シングルの方に朗報?バレンタインデーは、みんなで盛り上がる日に

バレンタインプレゼントは、彼氏や好きな男性にあげるため「だけ」のものではなくなった。好きな友達や同僚、お世話になっている男性・女性や自分自身へプレゼントするケースが広がり一般化している。

バレンタインデー当日の過ごし方も、本命彼氏・彼女のカップルの他、女性同士のグループや家族と一緒に過ごすことも珍しくなくなっているようだ。
もはや、バレンタインデーは、カップルのための日ではなくなっている。
バレンタイデーは、たんに「みんなで盛り上がる日」へと変化してきている。(「みんな」でなくて「ご褒美」を自分にプレゼントして自分1人で盛り上がる人も出てきている。)


 婚活パーティーは、バレンタイン企画が多数開催

まずは、以下の日程一覧を見て欲しい。「くらべて.com」婚活パーティーのカテゴリに2月上旬に掲載された「今月のイチオシ」のイベント情報だ。
「■」で始まるスケジュールはバレンタインにちなんだパーティー、「□」で始まるスケジュールはそうでないものだ。

■2/2(土) 15:00- バレンタインデー目前パーティー@銀座 [NYSD]
□2/2(土) 17:00- 婚活パーティー@横浜 [ブライダルトゥモロー]
■2/9(土) 12:30- ハッピーバレンタイン スペシャル2013 パーティー2013@東京・錦糸町 [クラブチャティオ]
□2/9(土) 16:00- 《20~30代半ば中心》マリッジパーティー@大阪・心斎橋 [フィオーレ@パーティー]
■2/9(土) 16:30- スウィートバレンタインパーティー@恵比寿 [社会人サークル どりどり]
□2/10(日) 12:00- エクセレントパーティークラブ コラボパーティー@大阪・梅田 [エクシオ]
□2/10(日) 13:00- 《再婚希望者・再婚理解者編》婚活パーティー@銀座 [パートナーエージェントPARTY]
□2/10(日) 14:30- 新ジャンル《THE 見合い・お見合い恋愛結婚》パーティー@大阪・梅田 [出逢空間]
■2/11(祝・月) 13:00- 恋活ランチビュッフェ《バレンタインSpecial》パーティー@福岡エリア [ホワイトキー]
■2/11(祝・月) 16:30- 《St.バレンタイン特別企画》ケーキパーティー@横浜 [シャンクレール]
■2/11(祝・月) 18:00- 50人で恋したいっっ♪バレンタイン目前!Specialコンパ@銀座 [PARTY☆PARTY]
□2/15(金) 19:30- 近未来型ビルディングで20代中心恋活パーティー@大阪 [エヴァ]
□2/16(土) 18:45- 気楽で楽しい友達作り飲み会@大阪など [社会人サークル パステル]

【引用】「くらべて.com」−楽しいこと比較サイト【 婚活パーティーによる出会い・パーティー・婚活(クーポンと口コミ) 】http://www.kurabete.com/index_deai.html )

「今月のイチオシ」の企画は、全国の婚活パーティー事業者に、その月でもっともおすすめする自社開催パーティーをヒアリングするものだ。全国の主要パーティー事業者に回答してもらっている。
2月上旬「今月のイチオシ」のスケジュールを回答した13事業者中、6つの事業者でその月のイチオシのイベントをバレンタインにちなんだイベントにしている。

もちろん、全国の婚活パーティーでバレンタインにちなんだパーティーが6つしか開催されていなかったわけではない。各事業者にヒアリングしたときに、その月の一番の目玉として、バレンタインにちなんだパーティーを挙げた事業者が6社あったということだ。「今月のイチオシ」としてバレンタインにちなんだパーティーを挙げなかった事業者でもバレンタインパーティーは何本・何十本も開催されている。おそらく全国では数百本はバレンタインにちなんだパーティーが開催されているだろう。

全国で、バレンタインにちなんだパーティーが多数開催されていることが推測される。また、婚活パーティー事業者が、バレンタインにちなんだパーティーを重要視していることも分かる。
婚活パーティー事業者が、バレンタインにちなんだパーティーを重要視するのは、その企画がパーティーが集客できるからだ。そして、集客できるのは、バレンタインをテーマとしてシングルの男女が参加する傾向を見抜いているからだ。
やはり、バレンタインは、「みんなで盛り上がる日」という位置づけになりつつあるということだろう。


 「街コン」のバレンタイン企画は予想に反して少なく

昨年末は、クリスマスやカウントダウン(大晦日)当日の街コンや婚活パーティーが多かった。

昨年末、このブログの記事で、クリスマスやカウントダウン(大晦日)当日の街コンや婚活パーティーが増えている婚活のトレンドについて紹介した。

クリスマスやカウントダウン(大晦日)などは、これまではカップルで過ごすイベントとして広く受け止められていたため、婚活系のイベントはクリスマスや大晦日の当日よりもそれ以前に開催されるイベントが多かった。要するに、「1人のクリスマス/大晦日は寂しいから、それまでにお相手を見つけよう」という考え方だ。

それが、昨年末は、クリスマスやカウントダウン(大晦日)当日の街コンや婚活パーティーが多かった。開催されるイベントの告知を見ると「クリスマス/カウントダウンにお相手を見つけちゃおう!」といった旨が書かれている。
バレンタインデーだけでなく、クリスマスやカウントダウン(大晦日)も、カップルだけのものではなく「みんなで盛り上がるイベント」と変化しつつあることが分かる。

こうした流れからすると、街コンもバレンタインにちなんだものが多く開催されていそうだ。
しかし、実際には予想どおりにはならず、婚活パーティーと違い街コンにおいては、あまりバレンタインにちなんだ企画は開催されなかった。大手の街コン ポータルサイトや検索サイトにおいても、クリスマスやカウントダウンイベントとは比較にならない数しか掲載されていなかった。

原因はいくつか考えられるが、主催者側と地域やスペース提供側の両方の都合によるものと推測する。
通常、街コンが企画され参加者を募集するのは開催日から2ヶ月ほど前。2月14日のバレンタインデー当日に街コンを開催するなら12月半ば前後となる。
12月半ばは、主催者側も地域や店舗は、クリスマスや年末年始またはクリスマスや年末に向けた街コンで忙しい時期。2月のイベント企画を推進しにくかったのではなかろうか。
また、12月中旬は、同じクリスマスやカウントダウンイベントの街コンの参加者募集が大詰めの時期。2月の街コンの参加者募集の告知は効果が薄そうだ。
加えて、バレンタインというイベントは、クリスマスや年末イベントよりも地域ぐるみや店舗を横断して協力しにくいことも原因としてあるかもしれない。バレンタインと関わりの薄い店舗やサービスはクリスマスや年末イベントほど協力的になれないだろう。例えば、商店街や商業ビルで街コン・ビルコンを開催する場合、店舗により協力体制に温度差が出そうだ。