2011年10月26日水曜日

「ツヴァイ」第2四半期決算(非連結)純利益わずか200万円、97.9%減

9月29日、結婚情報サービス「ツヴァイ」を運営する株式会社ツヴァイが、第2四半期決算(非連結・3~8月期)を発表した。

売上高18億1000万円ではあるが、純利益わずか200万円だった。前年同期比97.9%の減少。要するに税引き後の利益ほぼゼロまで落ちた。

「ツヴァイ」第2四半期決算(非連結)短信より、注目すべき事項を以下箇条書きにまとめた。

●お客様からのお問い合わせ数は前年同期比131.5%
●新規入会者数は、前年同期比118.1%
●(新事業・新サービスにより)50才以上の新規入会者数は前年同期比155.8%
●会員外パーティー事業「クラブチャティオ」は、前期に比べ大幅にパーティー開催数を増加。さらにスタッフ人員の増強を図り、新しい収益事業として育成していく。

震災後に、結婚に対する意識が高まったとのマスコミ報道があるが、婚活ビジネスの事業者の利益やマーケットの拡大には直結していないようだ。

「ツヴァイ」の例を見ると、確かに、「お問い合わせ数」は約3割、新規入会者数は約2割の増加だが、利益が出ていない。会員制のサービスは、入会させた後から刈り取る式のビジネス形態とはいえ、この数字は異常。また、総会員数については「増加傾向」の表現にとどまり、退会者が相当数いることが予想される。

成果型広告やリスティング広告等により資料請求や問い合わせ数、新規入会者数を無理矢理増やしているだけで、利益や婚活マーケットの拡大に結びついていないのではないか。

なお、一部マスコミで、「ツヴァイ」がアジアで婚活サービスを提供する報道がなされている。タイ、中国、マレーシアを予定とのこと。