2010年5月5日水曜日

労働法改正に動きアリ!改正労働基準法施行、労働者派遣法改正の見通し。

労働者の基本法である労働基準法が改正され4月1日より施行。
また、リーマン・ショック以降のいわゆる「派遣切り問題」で注目された労働者派遣法は、改正に向けて今国会で、改正案が審議されている。

改正労働基準法の目玉は、残業賃金の割増率の引き上げ。ただし、同法改正により対応を強いられるのは大企業のみ。中小企業は猶予期間があり、3年経過後に適用を検討することになっている。

改正労働者派遣法の動きに関しては、4月に掲載したブログ記で扱ったので、ここでは割愛する。

上記の改正の他、パートや契約社員といった契約期間を決めて契約する有期労働者に関わる法改正の議論が高まっている。人とも関わりが多い業界だけに、マッチング業界の事業者も要注目だ。

2010年5月4日火曜日

結婚情報サービス「ノッツェ」、100円“ワンコインから始める婚活”スタート

昨日の記事とちょっとだけ関連して、結婚情報サービスの「オンライン化」のニュースを紹介する。

結婚情報サービス大手「ノッツェ」が、“ワンコインから始める婚活”のキャッチコピーで注目を集める、携帯専用の結婚情報サービス「ノッツェネオ」をスタートさせた。登録料・月会費0円(無料)、相手への申込み1名につきワンコイン100円のサービス。

オンラインシステム的には「出会い系サイト」と、あまり変わらないが、オンラインの「結婚情報サービス」として、低価格でサービスインする点が新しい。「低価格化」「お手軽さ」「オンライン化」のサービスがウケる中で、結婚情報サービスとして、いち早く対応したカタチ。

“100円”“ワンコイン”ばかりが注目されて、業界人でもあまりよく知られていない料金体系だが、詳細は以下。登録料・月会費0円。相手への申込み1名につき100円。相手の写真閲覧1名につき200円。相手との専用メール開通1名につき1,500円。センターでのお見合い1名3,000円。

2010年5月2日日曜日

「ジオス」破綻。英会話スクールのビジネスモデル崩壊か

当時英会話スクール最大手「NOVA」(2007年10月会社更生法適用)に続き、その後の業界最大手「ジオス」も破産(4月21日破産申告)。最大手が次々と倒れ、英会話スクール市場は、混迷している。

英会話スクールのビジネスは壊滅寸前。「くらべて.com」編集部では、英会話スクールビジネスが落ちぶれたことの本質的なところは、オンライン英会話や英会話指導員紹介サービスなどによる、「サービスの中抜き」化があるとにらんでいる。旧来式の英会話スクールの経営が厳しくなっている一方で、IP電話等を使ったオンライン英会話や英会話の先生を希望者に紹介するビジネス事業者は増加の一途。また、オンラインでは、英語の動画や音声、コミュニティがあふれ、高い入会金と受講料を払って、わざわざ英会話スクールに通う必要性が薄くなっている。

ところで、NOVAは、サービス内容(=英会話レッスン)を宣伝するとき、「出会い」の要素を意識的におわせていた、と言われている。英会話スクールのビジネスは、語学習得者の「出会い」ニーズを隠し味にマーケットを広げていた。ネット以前の「出会い系」と言えるかもしれない。

今回、「ジオス」破綻の話題を、定例配信ニュースメールとこのブログで、大きく取り上げるのは「くらべて.com」編集部では、「結婚情報サービス」のビジネスが英会話スクールと同じ軌跡をたどる可能性を秘めているからだ。高い初期費用・会費によるリアルサロンでのサービス、サービスの中抜きを推進する隣接業界の存在、一定の会員規模に依存したビジネスモデル…英会話スクールとそっくりではないか。参考数字だが、結婚情報サービス最大手のオーネットは、10年1月現在の会員数が1年前に比べ1割ほど減っているという。

勝ち抜くためには、他のサービス業と同じく「低価格化」「お手軽さ」「オンライン化」が必要か。結婚情報サービスだけでなく、パーティーなどイベント事業者もうかうかしていられない。対岸の火事ではない。